ウテミュ 梢のターン箇条書き(ネタバレあり)

かくします。ほぼ田上真里奈さんのお芝居についてです。











  • 多分、梢のターンはキャストが決まるまで、削るという選択肢が大いにあり得たストーリー。ぶっちゃけキャスト決まる直前まで削る気まんまんだったんじゃないかな
  • 実際梢のターンだけ他のターンと少し違っていて、セリフと役者の立ち回りで心情表現していた
  • 7、8歳くらいの梢ちゃんのときのセリフを言うときに、声が子供になるだけでなく、子供特有の声の裏返りまで表現しててヤバイ
  • 13歳梢ちゃんは、超越している感とあどけなさと妖艶さと、なにより幹への強い執着心が混ぜこぜになっていて、そりゃ田上さん演じてて楽しかろう。
  • のうじょうさんを相手にしているときの殺陣は遠慮がちだけど、いざ幹くんやディオスとの殺陣になった瞬間、殺陣がめちゃめちゃキレてて、この殺陣、すごい良かった。まりっぺちゃん、昨年のBRAVE10といい、殺陣イケるよ!割とガチで殺しにかかってたのがすごかった、殺意が見えた。殺意が見えた殺陣はこのターンだけだったな。
  • 「私達は野生動物」を地で行っていた。少なくとも梢ちゃんは飼いならされてない。
  • 後に、ミルクセーキを幹にねだった挙げ句、作ってもらったやつを飲んで「甘っ」っていうところの天の邪鬼感。
  • 観劇後、これ、田上さんキャスティングできてよかったね…って割と本気で思うくらいに、田上真里奈氏の演技力と経験値によって成り立った役だった。そう感じるくらいには、やることシンプルなのに、その過程が繊細さ故に踏み外し続けて如何ともし難い結果、っていうのをちゃんと表現しきったのはすごい。
  • しかし薫兄妹は見てる方向が違うだけで、根底はつながっているのにね。自分が汚れればいいっていう歪んだ献身。
  • 御影にウテナが言った「自分自身を大切にしない人は嫌いだ」、っていうのは、きっと幹くんも同じようなことを思っているんじゃないかな。ウテミュでは期せずして、誤った自己犠牲に始まり、終わったんだな。
  • 番外編チックですが、ダンスのキレっぷりがすごくて、観に行く人は是非、梢としおりちゃんのOPダンスを見てくれ。梢ちゃんは他の人よりも一つ動作が多かったりするけど、あのスピードの曲でよくきちんと踊りきれるな、なんなら余裕アリで間に合うな、とか、地面を蹴ってからの体重移動とか体の幹の使い方がすごいとか、手の表現力がずば抜けてる、とか。特に役に入ったダンスがいいのは知っていたけど、ダンスでの表現力がすごすぎた、若さのある躍動感と細かなニュアンスの艶が同居してて、めっちゃ梢だったなぁ、これ。