PERSONA3 the Weird Masquerade~碧空の彼方へ #P3WM

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最終章は、4/19(男性主人公回)と4/21ニコ生にて観劇。

最終章はなんといってもアイギスが、そして綾時くんが…
アイギスは戦闘兵器であったはずなのに、主人公、そして仲間たちとの交流によって心が芽生えてくる。
綾時との対決による故障から戻ってきたアイギスが「私はロボットだから涙も出ない」と言っていたけれども、最後の屋上のシーンでは大粒の涙を流していて。
ロボットという無機質さから人間らしさを徐々に手に入れていく、そんなアイギスZAQさんが好演されていてとても印象的でした。


そして綾時くん。
決断の日、S.E.E.S.メンバーの決意を聞いた時の表情、天田君に抱きつかれたときの表情。
きっとこういうことがやりたいから綾時くんは植田くんが演じるんだとわかってはいるのだけど、想像していた「画」を超えてくる。 温かな交流があった後の、最後の日、ニュクス・アバター戦でのあのラスボス感。
本当しびれる、なんだこの演技、そして演出。
植田くんにめっちゃ心が揺さぶられた、素晴らしかった。


ところで第4章を受けて、風花がすごく変わったよなと感じまして、例えば綾時くんを迎え入れる言葉だったりを真っ先に投げかけるんだよね。
覚醒以降、ふと見せる表情が強い意志を感じさせて、風花って感情が大きく前に出ないのにそれが伝わってくる田上さんの演じ分けすごい。



個人的にP3WMって何がいいかって、4章まででそれぞれの物語を提示して、そういう仲間たちだからこそ主人公は変わったし、この仲間たちを守りたいと思ったし、この仲間たちがいる世界を守りたいと思ったし、だからユニバースの力を得る。
というのが頭の中をばーっと駆け巡り、それってなんだかこのP3WMカンパニーに通じるところがあり、だからキャスト変更なしで駆け抜ける決断をしたのかなと。
きっと脚本だけでも演出だけでも役者の力だけでもスタッフの力だけでもなくて、2015年まで3作を作った仲間だからこそできる形ってきっとあって、それが第4章、最終章にギュッと詰まっているなと。
リアルタイムで見たのは今回の第4章と最終章だけだけど、本当に見れてよかったと心から思える作品でした。